2019年6月19日水曜日

ILODORICAL王国物語〜プロローグ〜


みんながカラフルに生きる国、

ILODORICAL王国。


そんなイロドリカル王国は、

心が豊かであることを

優先順位の1番にしているだけの

普通の国です。


いやまぁ、ちょっとは普通じゃない所も

あるかもしれません。


でもそれは、

みんなが自分の心を大切に

イロトリドリに思い切り生きていれば

こんな王国ができるんだと思っています。



そんな王国に

日本からの留学生ココロちゃんがやってきます。

ココロちゃんと一緒にイロドリカル王国を

知っていただけたら嬉しいです。







王国の案内人は【ジョージ A コーヒー】です♪

ジョージとお呼びください。









ココロちゃんを乗せた船が、そろそろ王国へ着きます。


ジョージは案内所で

今日やってくる留学生ココロちゃんの資料に

目を通しながら自分の作ったコーヒーを満足そうに飲んでいます。



顔は怖いけど
賢くて優しい相棒の犬の
ボスがワン!と吠えたので
時計を見ると迎えの時間の10分前。




ボスがくわえてきた
お気に入りのハットをかぶり、
お迎えの準備を始めたようです。



この帽子はジョージが大好きな映画に出てくる

俳優がかぶっていたもので、

クールでユーモアのある彼に憧れた日から

真似をしてずっとかぶっています。

今ではこれがジョージのトレードマークとなりました。



鏡の前で角度に気をつけながら帽子を被ると、

案内人としてのスイッチが入ります。




ジョージは王国の案内人の仕事を20年ほどしています。

実は彼は、イロドリカル王国の生まれではありません。

観光で訪れてとても気に入り、移り住んだクチです。

ジョージは

『王国の魅力を伝えるのが自分の使命だ』と

誇りを持ってこの仕事をしています。



仕事の時は毎回

自分が王国に初めて来た時に受けた感動を思い返し、

案内するように心がけています。




今日も、新しくやって来る留学生を出迎える

シュミレーションに余念がありません。




ちなみに、イロドリカル王国へは船でしか来られません。


今時、飛行機でいけないなんてとても不便なところですが、


そういう決まりなので しょうがないのです。







船着場までは、歩いて3分ほど。


「今日やって来る子がイロトリドリな経験ができるような案内人を務めるぞ」



全身鏡の自分の姿に念を込めながら

ジャケットのポケットに仕込んだ小道具を確認した


ジョージが「よし!行こうか♪」と声をかけると


ボスは「ワン!」と嬉しそうに返事をしました。


0 件のコメント:

コメントを投稿