孔雀にお祈りを終えた2人と1匹は
また図書館へ向かった。
「あ!ココロさん!あそこ!」
ショージが差す先を見ると
木の向こうに何かが光っていた。
なんだろうとじっと見ていると
真っ白な孔雀が
木の上から飛び降りた。
その姿はとても美しく神秘的だった。
「ココロさん!
あなたはとても幸運な人ですね❤︎
白孔雀は
この公園につながっている
広い森の奥深くに住んでいて、
王国の人でも
なかなか見ることはできないんですよ。
それを王国に来た初日に出会えるなんて!!
私も見るのはこれが2度目なんですよ。」
白孔雀はこちらの方へ向かって歩いてきた。
そして、ブルブルと体を震わせたと思ったら、
風がフワッと吹いた。
目の前に真っ白な羽根が大きく広がっていた。
ゆっくりと孔雀は回転した。
その美しさというと、
ジョージもココロも犬のボスさえ、
圧倒され動けなくなるほどだった。