ジョージとボスを呼ぶ声が聞こえたので
振り返ると、
裾がたくさんの小さい風船で膨らまされた
ストライプ柄のワンピースを着た
ストライプ柄のワンピースを着た
かわいい女の人が
たくさんの浮かぶ風船を連れて
手を振って近づいてきた。
「こんにちわ。ももさん♪
今年もバルーンフェスティバルは
大盛況ですね。」
ボスは嬉しそうに尻尾をふって
モモに撫でて貰おうと
そばに寄っていった。
ボスの頭を撫でながらモモは、
「はい♪年々派手になっていっていると
思います♪」
と、笑いながら答えた。
「こちらは、さきほど日本から到着した
留学生のココロさんです。
ココロさん、こちらは王国で1番の
バルーンアーティストBalloon MoMoさんです。」
と、ジョージは二人を紹介した。
「ココロちゃん初めまして♪
Balloon MoMoです♪
今日は年に1度の風船のお祭りなの♪
そんな日に王国へ来たなんてスゴイね♪
Welcome to ILODORICAL王国!!
王国も風船の日も楽しんでいってね♪」
そう言ってモモは
桃色の風船を手渡してくれた。
ココロはモモがあまりにも
かわいいので気恥ずかしくなり、
風船を受け取った後、
うつむいて
感謝のお辞儀をすることしか
できない自分を悔やんだ。
「じゃあ、ジョージさんにも はい!♪
ボスにもね♪はい!♪」
そんなココロの様子を
まったく気にすることはなく、
モモは笑顔でジョージとボスにも
風船を渡した。
「もう少しでリリースの時間です♪
願いごとを急いで書いてくださいね♪
じゃあ、私はそろそろ準備があるので行きますね♪」
モモはそう告げて手を振るとと、
向こうで手招きしている
バルーンのドレスを着た女の人の
元へ走っていった。