2019年7月11日木曜日

~第1章〜WELCOME to ILODORICAL王国~ vol.11 風船の日

「またモモさん腕をあげましたね♪」

ジョージは一人言のようにいった。

次はココロの方を向いて、


「初めての風船の日はいかがでしたか?
バルーンショー素晴らしかったでしょう♪」


と、笑顔で訪ねた。
冷めない興奮の中、
ココロは何度もうなずいた。
ボスもワン!と吠えた。


「毎年、風船の日には王国で1番の
バルーンアーティストがショーをするのです。

ここ5年は、ずっとモモさんがやっています。

彼女ほど風船と心が通わせられる人は
なかなかいませんからね。」


ジョージは誇らし気に入った。

ココロはまた風船の天使の物語を思い出していた。




ショーが終わった公園は活気にあふれていた。


バルーンでできたフォトスポットで
いろんなポーズで写真を取り合ったり、

可愛いキッチンカーの
行列に並びながら歌っていたり

観客もステージに上がり、
ダンサーや動物たちと
ダンスを踊ったり、
その周りでもダンスの輪ができていたりと、


みんなキラキラした表情をして
めいっぱい楽しんでいた。



その様子を眺めていたジョージが



「これこそ風船の魔法ですね。
子供も大人も男性も女性も
みんなの心を膨らませてくれる。

”あんだい”と”あんざと”も
空からこの光景を見て喜んでいることでしょう。

この王国では、
みんな楽しむことをとても大切にしいるのです。
子供から大人まで、本気で楽しみます。

私はこの王国のそうゆうところが大好きなのです。」


と、目を細めて言った。




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